『愛』~愛はコミュニケーション~

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特集『若い頃○○を知っていたら…』

『何でも勉強だから』

ペンネーム:ハナミズキ

挿画1 私は小さい頃から自分の気持ちを表すことが苦手でした。男の子に後ろからちょっかいをかけられても、「やめて!」の一言が言えず、小学校の時にはいやな気持ちを抱えながら、我慢することが多かったように思います。表現する勇気がなく、引っ込み思案な女の子でした。

 そんな私に、自分を表現することの楽しさを教えてくれたのは職場の上司ご夫妻でした。着任後、しばらくしてから、上司に「あなたは、褒め育 てをされていないようですね」と言われたのです。その時は何も深く思いませんでした。そこの職場は住み込みでしたので、上司の奥さんにもお料理などたくさ んのことを教えていただきました。何も知らない私に教えることは本当に大変だっただろうと思います。
奥さんはどんなことでも少しできるようになると、とても褒めて下さいました。そして「何でも勉強だから」と言われ、いろいろな経験をさせてくださいまし た。自信のない私に奥さんは「何でもやってごらんなさい。引っ込み思案でいるよりも、表現した方が楽しいのよ」と教えてくださっていたのだと思います。

 小学生の頃から、自分を表現することの楽しさを知っていたらと、ちょっと後悔する気持ちもありますが、あの職場があってこそ今の私があるのだと思います。本当にありがたい3年間でした。

 「何でも勉強だから」と言われた通り、まだまだ勉強することはたくさんあります。時には、引っ込み思案の自分が出ることもありますが、表現することの楽しさを味わい、表現の幅を少しでも広げていけるよう頑張りたいと思います。

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