その七 『お・も・い・や・り?』
あおい: | えー、そうなんだ。私も同じ。なんか難しいよねー、思いやりとか。 |
きしもじぃ: | 「思いやりを持ちなさい」と言われても、ちょっと難しいかもしれんのぅ。 でも、困っている人を見たら、助けたくなったりはせんか? |
あおい: | うーん、それは思わなくもないけど、さすがに行動に移すのはちょっと気が引けるかな。まぁ、あしなが募金とかならしたことあるけどさ。 |
きしもじぃ: | おぉ、あしなが募金かぁ。それも思いやりの一つじゃな。 |
あおい: | 自分が募金集めたわけじゃないよ。駅前でやってたとき、友だちと一緒に通りかかって。なんか勢いでやったって感じだったけど。 |
きしもじぃ: | それでも「やった」というのは、すごいことじゃよ。 |
あおい: | そうかなぁ。でも、友だちがいなかったらできなかったな。結構、勇気が要るよ。 |
きしもじぃ: | そうじゃな、そのちょっとした勇気が大事かもしれんのぅ。それで、募金をしてみてどうじゃったかな? |
あおい: | え…?まぁ…、なんかいいことしたなって感じだった。「ありがとうございました!」ってでっかい声で言ってくれたし。ちょっとうれしかったかな。 |
きしもじぃ: | その感じじゃよ。それでいいんじゃ。 |
あおい: | え?何が? |
きしもじぃ: | 思いやりというのは、うれしいもんなんじゃよ。うれしいから、思いやりを持つんじゃな。 |
あおい: | うれしいものねぇ…。そうなんだ…。 |
きしもじぃ: | 「ちょっと」でいいんじゃよ。「ちょっと」人のことに目を向けたり、人のために動いてあげる。それができたら自分がうれしいんじゃ。 |
あおい: | 「ちょっと」かぁ…。じゃあ、ちょっと、ゆうこのところに行ってこようかな。 最近ちょっと気になるんだよね…。 |
きしもじぃ: | じゃあ、ぜひ行ってらっしゃい。きっと喜んでくれるはずじゃ。 |
あおい: | そうだね。じゃあ、行ってきまーす。モジィ、またねー。 |
きしもじぃ: | はいはい。祈ってますよー。 |
きしもじぃのアドバイス |
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「ちょっと」だけでも、人のために何かをするということは、勇気が要ることじゃ。 |
もしも | ||
A:人への思いやりは心がけている方かなぁ。 | ||
を選んでいたら… |