『幸せは自分の手でつかむもの…』
ペンネーム:エイミー
20代のころから、早く結婚して、幸せな家庭を築きたい……と結婚生活に憧れを抱いていた私の願いはかなわず、私は30歳になっていました。私 は、物事に対して積極的な方ですが、恋愛に関してだけは苦手意識があり、とても消極的でした。そのため、男性と知り合ってもなかなかうまくお付き合いする ことができなかったのです。
私は三人きょうだいの末っ子で、上に姉と兄がいますが、7年あいて私が生まれたので、両親と姉、兄からたくさんの愛情をそそいでもらって育 ちました。中でも父は、特に私をかわいがってくれ、子供の頃はいつも父と一緒にいた記憶があります。そんな大好きな父が2年半前に他界しました。一家の大 黒柱を失い、途方に暮れる私たちを親身になって支えてくれたのは、叔父でした。その叔父も、父が他界した1年後に、病に倒れて他界しました。私たち家族 は、続けて2人も大切な人を失いました。
この時私は、初めて心から「結婚しよう。今まで父や叔父にしてもらってきたことを、次は私がしていく番だ」と結婚に対して本気になることが できました。それから1か月後、私は学生時代に憧れていた先輩と再会しました。それまでの私は、恋愛に対して自分から行動することができず、いつも「神様 からの偶然」を期待していました。でも今回は、ちょっと勇気を出して、自分から電話をするなどしてみました。すると、話が動き始め、今の夫との交際がス タートし、1年後には結婚することができました。
今、私は、20代のころに夢に描いていた結婚生活を送っています。最愛の夫とともに、現在はイギリスで生活しています。恋愛だけは消極的 だった私ですが、自分を信じて、積極的に前向きに行動した時に、夢がかないました。いつも上手くいくわけではないと思いますが、勇気を持って一歩を踏み出 してみると、必ず良い方向に向かうと、私は信じています。