『愛』~愛はコミュニケーション~

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『あの時のサーファー』

ペンネーム:Menefune

 どんよりと曇り空の下、私は海の上でサーフボードにまたがり波待ちをしていた。私から数十メートル先にもう一人のサーファーが波待ちをしていた。しかし相手は私が波に乗ったら丁度通り道になる場所で波待ちをしていた。

 トラブルになるのもイヤだったので、その場から数メートル横へ移動した。すると、そのサーファーも私に付いて来る。 仕方がないので波に乗りその人から離れようとしたが、相変わらず近づいてくる。 そればかりか私が波に乗るたびに首をかしげ、こちらを見る。嫌がらせかな?・・怒鳴ろうかな?色々な事を想像した。

 さんざん無駄な事をイメージしたあげくに、一番無難な手段として「こんにちは!」とこちらから声を掛けた。 すると相手がこちらに近づいて来た。 そして開口一番「僕、初めてなんです。どうやったら波に乗れるんですか?」との意外な返事であった。

 私が勝手に嫌がらせと思っていただけで、彼は波の乗り方や、他のサーファーへのコンタクトの取り方も分からなかったのであった。 私は早い時点で「こんにちは!」とこちらからコンタクトを取る事の大切さを彼から学んだ。

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