『お疲れ様』
ペンネーム:テル
「お願いしまーす」と、奥の部屋から声が掛かる。「はーい」と言って夫の一日の疲れがとれるようにとマッサージに励む私。時には日付が変わってからのマッサージコールも……。「今日は眠くてもう無理でーす」とやんわりとおことわりすることも。
しかしながら、そんな時は夫が先に私の足裏マッサージをしてくれる。私の眠気を覚まし、その後交代するという戦略に、まんまと私はのせられてしまうのだ。でもまあね、夫はどんな時でも「お願いしまーす」と一言言ってくれるところが憎めないし夫の元気な顔が私は大好きなんだなと思う。
今日は夫の疲れた顔を見て、こちらから先に「マッサージしましょうか」と声を掛けてみた。とたんに夫がニッコリ笑って横になった。やがて心地良さそうに眠ってしまった。夫のいびきを聞きながら、「また明日も頑張って」と、マッサージに心を込めてつぶやいた。