『愛』~愛はコミュニケーション~

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特集『愛がいっぱい』

『妻の実家はホット・ファミリー』

ペンネーム:ボヤッジ

挿画1 私の妻の実家は、四国は愛媛。土地柄のせいか妻の実家の人たちはみんな優しく楽しい。我が家の子供たちが小さい時は、毎年夏休みになると、家族みんなで帰省するのを楽しみにしていました。実家には妻の両親がいて、近くには弟家族や妹家族がいて、親戚がみな近くにかたまって住んでいます。妹家族には我が家と同じくらいの年齢の子供が二人いて、娘たちとは姉妹のように仲良しです。プールや遊園地やスーパーへの買い物や時にはキャンプやら、いつもみんな一緒に行動するのが帰省の楽しい行事でした。

 中でも毎年びっくりするやら感激することは、大阪に帰る時の見送りです。フェリーの発着場まで妻の実家の人たちみんなが見送りに来てくれます。フェリーのデッキに立っていると「蛍の光」につれて、紙テープがやがて手から離れるうちに、互いに「また来年ね」と別れの声を掛け合います。港の岸壁にいる人たちが、豆粒になり見えなくなるまで、手を振ってくれます。こちらもフェリーの最後尾のデッキまで行って、手を振り別れの挨拶をします。挿画2

 そういった心温かい人がいる実家に、毎年の帰省するのは夏休みの楽しみの一つでした。私の実家には全くといっていいほどそういう習慣がないので、こんな情景に出会うとなお一層の温かさを感じます。こんな帰省を毎年楽しみにしていましたが、今では妻の両親が他界したことや我が家の子供も大きくなったことで、それもかなわなくなってしまいました。しかし、このことは今でも温かい思い出として心に残っています。


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