【愛のコミュニケーション講座】
『第5話』
冬、風が吹き、空気が乾燥し、乾燥肌の人には、つらい季節の訪れです。
メグミは大学1回生。メグミの両足の膝から下は掻(か)き傷だらけです。「慣れない寮生活でストレスがあるのでは」と、見るに見かねた友だちのエルミから紹介され、ハッピ−おじさんを訪れています。
〓ハッピーおじさん相談室〓
ハッピーおじさんと話をしていて、メグミは、何故か自分の家で家族と話をしているようなリラックスした気分を感じました。メグミの家族は、両親と2人の姉の5人家族です。メグミは、大学生になるまでの家庭での思い出を話し始めました。
そうしているうちに、母親や2人の姉が、いつもメグミのスキンケアをしてくれていたことにメグミは気づいたのです。母親や2人の姉にはスキンケアは、日常のことになっていたので、メグミのスキンケアもしてくれていたのです。メグミはかゆくなると掻くという日常でしたが、掻き傷がなかったのは、そのためでした。ハッピ―おじさんに話をしながら、メグミはこれまで家族に助けられてきたこと、自分で自分の事をするという生活習慣が身についていないことを、痛感しました。
メグミは、自分の乾燥肌は体質の性で掻き傷は仕方がないと思っていました。しかし、皮膚科を受診し、処方された保湿剤による肌へのケアを自分ですることで、掻き傷は解消しました。おかげで今年は、乾燥する寒い冬にも対応できそうです。
サ−ビス産業が中心の今日では、とかく自分のことは自分でするということに気が付きにくいために、かえって自分を粗末にしていることがありそうです。