【愛のコミュニケーション講座】
『第11話』
ハッピーおじさんの所に、毎回5〜6人が集まって話し合うグル−プができています。おじさんは、もっぱら聞き役で、時折に受ける相談の整理役です。今日の学生がどのように心を遣っているのか、教えてもらえることが多いと言います。このグル−プに参加したアユミ(大学の3回生)もそのうちの一人です。
〓ハッピーおじさん相談室〓
アユミは講義を休みがちで、アユミの研究の担当の教員は、いつアユミが不登校になるかと心配していました。アユミは、人の中に入ると緊張すると言い、緊張のままにいると、過呼吸の症状に見舞われると言います。アユミは、緊張と体の症状の具合と相談しながら出席をしていました。アユミは、不登校になる心配はしていませんでした。アユミは、休む思いよりも、どうにか出席をしているという前向きな気持ちのようです。ただ休みがちに対しては、みんなの目が気になっていました。
グル−プへの参加で、みんなそれぞれでいいのだと勇気づけられたのでした。その後アユミは、過呼吸症状も軽減し、何よりも友達ができ、出席の回数も増え、無事卒業していきました。
ややもすると、不登校の学生という対応を受けることになっていたアユミでした。
心配になった時の対処の工夫はいろいろあるようです。アユミもグル−プで話をしながら、人にはそれぞれの在り方があることに気付いて、勇気づけられたのでした。